紫外線から目を守る

紫外線から目を守る

夏といえば紫外線、紫外線といえば日焼けと思うのが普通ですが、忘れてはいけないことがあります。目への影響です。


肌への影響が心配されるように、目にとっても紫外線は大敵。

最近でこそ紫外線の目への影響が一般的に知られるようになっては来ましたが、まだまだその認識は不足しているといわざるとえません。

実際にはターンオーバーを繰り返す肌以上に、紫外線は目にとって害となりえます。

長年無防備にさらされることによって重大な症状を引き起こすことがあることを、知っておく必要があります。




目に悪い紫外線は

地表に降り注ぐ紫外線のうち、トラブルの元になるものには波長の長いA波と、波長の短いB波があります。A波は肌の色を黒くし皮膚の老化を促進し、B波は赤く痛む日焼けをおこす性質があります。どちらも生物にとって悪い影響を与えますが、目にとっての害の大きさということではA波よりもB波の方がより問題になります。紫外線は反射しやすいため、日陰にいるからといって安心できるものではありません。地面からの反射や光の散乱によって、知らない間に多量の紫外線を浴びてしまっていることが多いということを覚えておきましょう。


紫外線が原因の目の病気

目が強い紫外線を浴びた場合、その時間が短ければまずは充血がおこり、さらに「角膜炎」や「雪目」(目が日焼けした状態のこと。角膜の表面に小さな傷がつき、日焼けから6~12時間後くらいから強い痛み、白目の充血、ザラザラ感などが生じる。治癒には数日安静が必要。雪眼炎。)といった急性の障害がでます。また紫外線に長期にわたってさらされると水晶体が濁り、いわゆる「白内障」になったり、白目部分が三角形の形に黒目を覆う「翼状片」(進行すると乱視になったり視力が低下したりする)という慢性の病気になったりします。

慢性の病気は進行に時間がかかることにくわえ、加齢による衰えも同時に進行するため多くの人がその原因として紫外線を実感しないまま過ごしてしまいます。具体的にどのくらい紫外線を浴びれば病気になるかというデータがまだないことも、目への紫外線対策がおろそかにされがちな理由の一つと思われます。しかし、50歳以上の「翼状片」患者数について、石川県で7%であるのに対し紫外線が強い奄美地方では27%にも上ることを見ても、紫外線の長期照射が目に深刻なダメージを与えることは明らかなのです。


目への紫外線量と時刻

紫外線から目を守るには、日差しに気をつけることと単純に考えがちですが、ぜひ知っておくべきことがあります。それは、日差しの強さと目に入る紫外線量は比例しないということです。言い換えれば、視線の先に太陽があるとき、つまり朝や夕方が最もまぶしく、太陽が南中した正午には目に日差しは入らない、ということです。確かにそうですよね。

サングラス普通、人間の視野は水平から上へ40度から45度で、これよりも太陽が上にあれば、まぶしいとは感じません。では、目の紫外線対策は朝と夕方にするべきであり、太陽の位置が45度以上であればしなくてよいかというと、これがまったく正しくありません。太陽の南中高度が高い場所では時間帯によっては紫外線が散乱や反射をして、ありとあらゆる方向から目に飛び込んでくるのです。結局のところ、紫外線が強くなってくる季節には、外出の際は朝であろうが真昼であろうが、常に紫外線対策をとることが望ましいと言えます。


目を紫外線から守る


以上から分かるように、まぶしいと感じてから紫外線対策をしたのでは遅いことが多いのです。目への紫外線の影響は、長い時間を掛けて現れてきます。白内障など先のことと思っていてはいけません。視力はとても大切です。対策は20代のうちから始めてちょうどよいくらいです。日本人はサングラスをかけるひとが少ないのですが、目を守るためにはぜひ紫外線カット効果のあるサングラスを使用しましょう。普段メガネを掛けている人であれば、紫外線カット効果のあるレンズを使いましょう。コンタクトも然りです。そして、つば広の帽子UVカットの日傘など、十分な装備をもって、容赦なく降り注ぎ、乱反射する紫外線に備えることがとても重要です。

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2009年05月31日 | トラックバックURL |

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