喘息のツボ

喘息のツボ

医学が進歩し治療法も飛躍的に発達した結果、喘息の発作による死亡率はかなり少なくなりましたが、われわれを取り巻く生活環境の悪化による大気汚染やストレスにさらされた結果、喘息患者の数は増えているのです。





喘息と東洋医学


ぜん息は古くから治りにくい病気とされてきました。紀元前二百年ごろに書かれた「黄帝内経素問」という中国最古の医書の中に、「喘鳴」という文字が記録されています。喘息の発作は、一度起きればひたすらその苦しみに耐えるしかなく、時には死にいたることもあります。

喘息は、気管がアレルギー反応を引き起こす物質や煙、冷気といった様々な刺激を受けて過剰に反応し、収縮して起こります。気管や気管支が細くなり呼吸が苦しくなり、また粘性の強い痰も出てゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がします。一過性のものが多いですが、苦しいときは横になることも出来ず、重い場合は何日も症状が続き非常に苦しみます。また、このような強い発作は突如起こることもあります。

 発作の原因はアレルギーなどによるものとはいえ、これらの反応はすべて自律神経の上にのったものです。東洋医学的なアプローチは、自律神経をうまくコントロールすることによって改善させることを目的としています。一般の喘息治療の目標も、副作用が少ない薬で発作を抑え、日常生活が送れるよう正常な呼吸を保たせることです。薬の力を借りるとしても、自律神経をしっかりと整えることが出来れば症状はずいぶん軽くなるはずです。

呼吸器疾患漢方治療のてびき




喘息のツボ


背中

皮膚表面に点在する自律神経の末端部とされるのがツボ(経穴)です。医学的に解明はされていないものの、その効果は科学的に証明されており、WHOも鍼治療の適応症として1996年に気管支喘息を認めています。

気管支喘息に用いられる経穴をあげます。

孔最(こうさい)――激しい咳きを和らげる効果があります
            前腕部、手のひら側の親指側。前腕部のひじから3分の1くらい

膈兪(かくゆ)――痰をきりやすくなります
            肩甲骨の下方の内側、背骨(第7胸椎)の両側のあたり

天突(てんとつ)――気道を楽にし、咳をおさめる効果があります
            胸骨の上端にあたる、左右の鎖骨の中間のくぼみあたり

腎兪(じんゆ)――体の緊張をときほぐします
            一番下の肋骨(第12肋骨)の先端と同じ高さで、背骨をはさんだ両側あたり

中府(ちゅうふ)――ひどい咳や息苦しさなど呼吸器の諸症状を緩和します
            鎖骨の下、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだあたり


家庭でツボ刺激を行う場合は、温熱刺激か指圧で行います。強すぎるのはいけません。押してみて、ずーんとした感じがすればよいです。回数もやり過ぎないようにしましょう。小さな子などは発作が起きているところに指圧は難しいので、ツボを小さくもむように刺激するか、なでる、暖かいタオルを押し当てる(やけどに注意)、ドライヤーで暖める(やけどに注意)などの方法もあります。

「灸百日」という言葉があるそうです。これは、お灸を百日すえればどんな病気も治ってしまう意味で、経穴刺激を利用した健康法が有効であるということを表しています。東洋医学もうまく利用しながら体を丈夫にし、ぜひとも病気を克服したいですね。

体のツボの大地図帖



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2009年02月10日 | トラックバックURL |

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