喘息と空気清浄機

喘息と空気清浄機

ぜん息を予防するには、アレルギー物質に触れないこと。しかしアレルギー物質は花粉、ハウスダスト、動物の毛やふけといった、目には見えないけれどどこにでも存在するもので避けることが出来ません。
なんとか空気中にただようアレルゲンをなくすことはできないものでしょうか。気になる、空気清浄機の喘息への効果や可能性を調べてみました。





空気清浄機の目的


空気清浄機は、空気中に浮遊し、目に見えない不快な臭い成分や有害な粒子などを取り除こうとするものです。臭いや粒子には次のようなものがあります。


浮遊しているもの・・・・塵、ほこり、カビ、雑菌、ウイルス、花粉
舞い上がるもの・・・・・塵、ほこり、ダニの死骸や糞、動物のフケなど
臭い成分・・・・・・・・・・カビ臭、生ごみ臭、トイレ臭、玄関臭、料理臭、排水口臭、ペット臭
             壁紙などの接着剤臭(ホルムアルデヒドなど)、タバコ臭など

             *たばこの煙のガス成分によっては、除去できないものもあり
              一酸化炭素等は除去できません。


空気清浄機のしくみとしては、ファンで強制的に空気を送り、集塵フィルタ、脱臭フィルタで空気の汚れや臭いを取るのが基本です。最近はこれに加えて、塵やほこりを帯電させたりイオン化させて電気的にとりのぞく機能を持つものもあり、さらに能力を高めています。以上を見ると、アレルギー物質を取り除いて喘息の対策とするのに、空気清浄機は期待ができそうです。


空気清浄機の能力


空気清浄機の役割としてアレルゲン物質の除去は、非常に大きな割合を占めるものです。空気清浄機を製造する各社も、アレルゲン物質除去の研究に力を入れています。しています。アレルギーや喘息で悩む人が以前より増え需要が高まっていることと、症状の特性として、たとえ微細なアレルゲンの塵であってもそれを吸入すれば発症するため、より高性能な除去能力が要求されるからです。

現在、空気清浄機が除去できるアレルゲン物質としては、ダニ、カビ、花粉など次のようなものがあり、帯電させることを利用するなどして集塵除去効果の高いものになっています。


生物系アレル物質
     ヤケヒョウヒダニ(フン・死骸)、コナヒョウヒダニ(フン・死骸)、ワモンゴキブリ(フン)
     チャバネゴキブリ(フン)、ノミ(フン)、イヌ上皮(フケ)、ネコ上皮(フケ)、
     ハムスター上皮(フケ)

カビ菌系アレル物質
     ススカビ、コウジカビ、カワキコウジカビ、クロカビ、アカカビ、アオカビ

花粉系アレル物質
     スギ花粉、ハンノキ花粉、シラカンバ花粉、ヒノキ花粉、エンピツビャクシン花粉、
     ヨモギ花粉、ラクウショウ花粉、カモガヤ花粉、ブタクサ花粉、ハルガヤ花粉、
     オオアワガエリ花粉、オオバコ花粉、ブナ花粉

    (除去率99.6%以上 ダイキン工業資料:和歌山県立医科大学との共同研究より)


また、アレルゲン同様に有害な、次の化学成分を除去します。

   ●ホルムアルデヒド
   ●ディーゼル粉塵(DEP)
   ●排ガス系    NOx、テトラクロロエチレン、ベンゼン、トリクロロエチレン、
              ジクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルム
   ●VOC系   iso-ブタノール、ヘキサン、スチレン、ノナン、トリメチルベンゼン、
            キシレン、ナフタリン、エチルベンゼン、トルエン、酢酸エチル

そして細菌、カビ、ウイルスなどは、自然減衰においては通常30分以上経っても30~40%は浮遊し続けるのですが、最近の空気清浄機では稼動後5分で85%、15分後にはほぼゼロの99.9%を除去する能力を持っています。ペット臭、体臭、生ごみ臭といた不快臭成分についても、自然減衰では10%ほどしかすくなくならないところ、空気清浄機を使用すると60分で90%、90分後にはほぼゼロにまで除去してしまいます。現在の空気清浄機の能力は、思った以上にすぐれているようです。


空気清浄機の使用法、使用感


これほどまでの能力があるなら喘息もアレルギーも、すぐに解決してしまいそうですが、データはあくまでも実験室でのデータであり、実際に家庭で使用するとなると環境や使用方法も様々なため効果に差が生じるので、空気清浄機を使用したからといって喘息の発作がなくなると言えるものではないようです。

しかし、かなりの効果を感じている人は多く、喘息やアレルギーで苦しんでいる人がすぐれた機能を持つ空気清浄機を利用することは非常に意味のあることのようです。

まず、基本的なこととして、通常気をつけるべきことは、従来と同様にしっかりと気をつけます。星条旗を入れたからといって、そこのところを手を抜けるわけではありません。室内の空気はつねに新鮮であるように換気する(アレルゲンの花粉が飛んでいるときなどはもちろん避けます)、掃除はまめにする。フローリングは衛生的だがほこりが舞いやすい、じゅうたんはほこりが絡まるので汚れやすいが、ほこりは舞い上がりにくい、と一長一短がありますが、ともに掃除には気をつけます。また、掃除機の排気も注意。かえってほこりを舞い上げている場合も多いので、その場合は窓をあけて掃除をする、アレルゲンを外から持ち込まない、など。

部屋の大きさにあった能力を持ち、必要な機能を備えている製品を設置することがまず大前提です。機能がなければ役に立ちませんし、能力不足だと、物質を除去するのに時間がかかるならまだしも、いつまでたっても除去しきれないこともあります。エアコンと同様に、空気の汚れ具合を自動感知して風量を自動調整するので、十分な能力のあるものにしましょう。

アレルゲン物質は、床から30センチくらいのところを漂うことが多いそうなので、空気清浄機の吸い込み口もその高さにあわせると効果が高くなります。空気が室内をうまく循環して清浄効果が高まるような置き場所も工夫する必要があります。フィルターの交換、帯電装置の清掃など、性能が落ちないようにきちんとメンテナンスをします。

これらのことに注意して使用すれば、喘息症状が改善する可能性は高いと思われます。喘息の治療をする上で大切なのは、起こった発作をいかにすばやく抑えるかではなく、いかに長期間にわたって発作を起こさないようにコントロールするかです。発作を繰り返していては、いくらすぐに薬などでおさめることが出来たとしても、体質的に喘息を克服するのは簡単ではありません。周囲のアレルゲンを極力減らし、発作が起こらないようできるだけの対策を採りつつ、気管支の炎症を鎮めて本来の強い体を作るのが理想です。複数の会社からいろいろ工夫を凝らした製品が開発されていますので、よく研究してぜひ上手に利用してみてはいかがでしょうか。

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2009年02月12日 | トラックバックURL |

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